遂にその日がやってきた。『山田』が大きな一手を打って出た。
店舗屋号を『山田うどん』から『ファミリー食堂 山田うどん食堂』に刷新し、新機出店や店舗改装の都度
変更して行くと報道が流れたのだ。
長い間親しまれてきた屋号と回転看板に別れを告げ、ロゴマークの案山子の口元がへの字からVの字に変わるにあたり、
自分の目から見て、それはきちんと順を追って発表に至ったものと思われた。6月24日。えのきどさんはツィッターで
故山田裕通会長の七回忌法要に出席したことを知らせてくれた。その二日後、埼玉新聞を皮切りに日経からも
新店舗の報道がされたのだ。七回忌の法要は、先代会長に今までの感謝と、これから新しくなる『山田』の決意の報告の場であったに違いない。
また、過去数年前から、ここ新規出店に至るまでに『山田』は徹底的な合理化を進めてきた。不採算店舗の縮小から始まり、
うどん亭ヤマダテラス、かかし乃の閉店。通販も事実上の撤収。「売れないものは扱わない」の企業倫理に徹していたように思う。
それらはメニューにも反映され、品目の縮小と値段の適正化が進められた。
値段の適正化を読者の皆さんに分かりやすく書くと、生卵と茹卵の値段の違いになる。
以前は生・茹共¥60だったが、現在は生¥60、茹¥80となっている。茹卵は注文を受けてからだと当然間に合わない。
事前に茹でておいて、冷蔵保管し、定められた時間が過ぎると廃棄になる。そのロスコストをきちんと上乗せしたのだ。
値上げと嘆くなかれ。適正化なのだ。
今回ふじみ野店で食事をした際に、山田通の地元の方と同席で、お話しをしながら食べたのだが、やはりメニューの話が出た。
屋号は変われど、メニューは山田うどん既存店のそれと同じ。新メニューへの期待があったようなのだ。
だが、数年かけて絞りに絞ったこのメニューこそ、今の『山田』の努力と英知の詰まった新店舗にふさわしい、最新メニューだと自分は思いたい。
新しい『山田』。初めの一歩のふじみ野店であった。
ふじみ野店 埼玉県 ふじみ野市 大井
来店日 2018年7月27日 案山子Tシャツー反応度=測定不可
天ぷらうどん ¥410 餃子 ¥250
走行距離=43km